先週のMIDさまの撮影に引き続いて…
翌週は上記と同じ軽トラック2台でレッツゴー4WDさまの取材
S500P系ハイゼットジャンボ
そしてDA16TスーパーキャリイXリミテッドの2台
現行モデルになって劇的進化を遂げ人気に磨きのかかったジャンボ
対する王者キャリイは今回のモデルになってからわずかながら劣勢を強いられているようです
特にアフターパーツ業界ではジャンボに比べてキャリイのパーツが寂しい印象
シャープ顔のジャンボと比較すると正直「ファニー顔」と個人的に見えてしまったキャリイ
純正カスタム仕様のXリミテッドでさえ私にとっては”ブサカワ”ルック
だからこそ余計に開発魂に火がつきました
そもそも最近のクルマは最初からルックスを含めた完成度が高すぎるのです
キャリイはその点カスタムし甲斐がある
メッキグリル(Xリミテッドは黒ですが)を消し、笑ったようなバンパー開口部もパネルでカバー
荒れ地走行などでの石や泥跳ねからガードする役割も果たし精悍な顔つきになりました
新ブランド”タイタン50”から発売するパイピング類は基本的に50パイのパイプを使用
マフラー材料である1.2mmスチール材なので見た目のゴツさに反してかなり軽量で強靭
リアとサイドの足掛けステップは実際に人間がのぼれる耐久性を実現(フェイク商品は意外と多いので)
取り付けもすべて加工不要のボルトオン設計
当社の男性社員が助けを借りずに一人で装着できたほどなので予想以上に軽い
足回りは完全ノーマル
MID CISCO TYPE2を履かせているだけで十分カッコいい
車高さがっているように見えていますが純正状態
ジャンボには以前から販売中のフロントリップとフェンダーエクステンションを装着
フロントグリルは開発中で間に合いませんでした
けれどせめてエンブレムは発売中のプロテクターでブラックアウト
こちらは最初からハンサム顔なんですよねえ
タイタン50のパイピングは基本デザインはキャリイと全く同じ
リアのウイング形状になっている部分は荷物を載せたりバイク類をひっかけるのに使ったり
自由なアレンジが可能
リアの荷台延長エクステンションは可動式で収納も可能
材質はスチール菅にアルミコーティングされたアルスター製で未塗装でも使用可能
(その分少し安価になります)
MID RACING R07 TYPE S
これだけで足元は完璧
車高に過不足を感じません
当社にはどちらの車両にもアップ、ダウンそれぞれのキットを販売しています
それでも今回あえて装着しませんでした
「車高を上げない、下げないカスタム」が今回のテーマだから
これはアフターパーツ業界の歴史50年に逆行する考え方
レースから産声を上げたこの業界
空気抵抗を減らし、直進性、コーナリング性能を上げるために車高が低いレースカー、スポーツカー
そのカッコよさに憧れたクルマ好きたちが愛車をレースカーに寄せようとしたのは当然のこと
スポーツカーならまだしも、セダン、ミニバン、軽自動車、貨物車でさえローダウンが大人気に
中にはカッコよさを追求するあまり、走行不能に近い車高になることも
リフトアップも4WD業界では走破性を上げるという意味で基本
ところがそれに憧れた人たちがカッコよさ重視でこれまたまともに走れない高さにすることも
もちろん過度なダウンやアップの好みひとそれぞれの趣味なので否定するものではありません
(一般道路での走行時は法令順守が当然ですが)
ただ、最近の風潮として以前のように”魅せる”だけのクルマを所有するケースは減っていると思われます
趣味が少なかった時代から、特にスマホの出現以降、クルマ弄りはたくさんある趣味の中の一つになりました
それでなくともクルマを所有しない人が増えた時代に趣味のために複数台を所有することはレア
となると普段の脚であるクルマに実用性を求めたカスタムをするというのが現実的
普段は通勤や買い物で利用し、週末はレジャーにアクセスできる性能が求められます
過度なローダウンは当然ご法度
特に地方の道の駅や郊外、ドッグラン、釣りやキャンプ場への乗り入れが制限されるから
ではリフトアップは問題ないかといえばそうでもない
特にハイエースやデリカなどのクラスになると純正状態で全高が2メートル近い
2メートルを超えてしまうと駐車場だけでなく高架の高さ制限を受けやすくなってしまう
アフターパーツメーカーとして高額商品であるサスペンションパーツを売りたいのは当然のこと
けれど世の中の流れを考えれば昔のように「何がなんでも最初に車高調」という発想には疑問
「あえて純正」という選択肢を増やすことも使命だと考えるようになってきました
もちろんサーキットでは車高調によるローダウンカスタムは必須
4WDのトライアル競技ではリフトアップは最重要項目
そしてさまざまなカスタムイベントで個性あるクルマを作るために車高変化させることは当然の手法
当社はそこに新たな選択肢を生み出したいと考えています
奈良県に住んでいると”変わらないものは無い”と思わされる場面があちこちにあります
有名な史跡、お寺や神社は歴史が数百年、数千年前というものばかり
現代の建築物とは明らかに異なる造形
それだけでも人間の知識、技術、感覚、価値観が時代とともに変化し続けてきたことが直感的に理解できます
クルマも時代ごとに大きく進化してきました
社会環境も価値観もどんどん変化しています
アフターパーツ業を営む私達も常に商品開発のコンセプトをアップデートしていくべき
とカッコつけたものの口で言うほど簡単ではありません
色んなお取引先さまの情報やアドバイス、時には技術もお借りしないと不可能
たった一つの商品を生み出して、世に出すだけでも大変
たくさんの人に協力してもらわないとどうにもならない
っていうかアツい!
アツくてヤバイ!!
どうなってんの!?
トライアスロンシーズンで暑さ対策にお昼休み30分ランニング
そこでとんでもないものを見つけてしまいました…
昨夜、つまり6月30日以前に脱皮したセミの抜け殻!
うちの会社周辺はせいぜい7月半ばからのはず
そりゃアツいわ(汗とまらん)
とにかくお盆休みまでなんとか生き延びねば…
今年の夏は本当にサバイバルの予感